光触媒による水素生成反応と光触媒の可視光応答化

水素を化石資源からではなく,再生可能エネルギーと再生可能資源から製造することを目的として,水やバイオマスから水素を発生させる光触媒反応について研究しています.半導体光触媒による水素生成反応は紫外光照射下でのみ進行するものが多いため,太陽光の有効利用を考えると可視光照射下でも働く光触媒を開発することが重要な課題となっています.プラズマ処理によって触媒表面をナノ構造化したり,半導体光触媒に様々なイオンや金属ナノ粒子を添加し,その構造や化学状態を制御することによって,バンド構造の改良や光吸収サイトの導入を行い,可視光照射下でも働く光触媒へと改質しています.

2015年10月02日