理論計算に基づく光触媒材料の評価と設計

光触媒による二酸化炭素還元反応や水素生成反応には,電子の励起や移動が関わってきます.そのため,合成した光触媒材料が本質的に持つ電子の状態を評価することは非常に重要です.当研究室では,VASPやWIEN2k等の計算コードを用いた第一原理計算により,合成した光触媒材料中の電子の振る舞いを調べることで,材料の性質を明らかにしています.特に,光触媒に添加したイオン・金属ナノ粒子によるエネルギー準位の形成や,触媒反応の起こる表面での電子移動・反応性を評価し,光触媒反応の理解や改良に役立てています.

2015年10月02日